きさらぎ日記

気の向くままにあれこれ

ある人間の最後

こんな最後もあるんですよ。立派な葬祭場でやるものもあれば、質素を通り越したような葬式、葬式とも形容もできない見送り。初めて見た密葬というものを、何も無い霊安室にひとつ棺桶、花もない。リンと焼香台のみ、お通やも誰一人夜伽をせず、置かれたまま。翌朝お坊さんがお経を読み、焼く、一時間で骨になって出てくる。あっけないねー。焼き場の人が「骨はどうします」と言う「のど仏だけ」と小さなコツ箱に入れてお終い。ハチャメチャの楽しい人生を送った人の最後でした。