きさらぎ日記

気の向くままにあれこれ

ふるさとへ

これで最後かもと、親戚周りをしてきました。
高齢の叔母が二人います。
父方に88歳、母方に84歳。
ともに私が小学生のころ姉妹のように育ったのですが、
父方の方には小学4年生まで、母方の方には5,6年生の時まで。
88歳の叔母はしっかりしていて、80歳まで高校の茶道の先生でした。
頭は今もしゃきっとしていて、5年ほど前に癌の手術をして、
退院時には一人でタクシーで帰ってきたというのが、自慢です。
この度はご機嫌伺いに行ったのですが、
お茶をたててくれて、2時間しゃべり続け、唯々聞き役にまわり、
名残惜しげにしたが、次に行く所があるからと退散しました。
まだまだ大丈夫だと確信しました。
次に訪ねた叔母は少し痴呆が始まったようだと、従妹がが言ってましたが、
元気で一人暮らしをしています。
毎日近くにいる息子の嫁が買い物に連れて行ってくれると言ってました。
けれども、同じものを買ってきて、家には在庫が山ほどあるので、
娘が持って帰るのだそうです。
4,5か月前に夫を亡くしたのに、その話は一度もしませんでした。
もう 忘れているのかと不思議でした。
何処に行くのも一緒で、よく旅行をしていたのですが。
私を連れて行ってくれた姪の子(5か月)を見て、「赤ちゃんを長いこと
見たことがない、可愛いなー」と何十回もその言葉だけでした。
今は私の事はわかっていたが、もう忘れられるでしょうね。
自分の行く末を見るようで、私はどっちの叔母のようになるのだろうかと
考えてしまいました。