きさらぎ日記

気の向くままにあれこれ

工場見学に寄せて

先日行った工場見学で親子見学会だったらしいのですが、インフルエンザの関係からか、親子の参加者はふた組だけ、その中の一組がとても印象に残ったので、子供は小学5年、5歳、生後2か月の三人を連れたお母さんと、おばあちゃん、三人とも女の子で、「男の子がほしかったの」としきりにお母さんが言ってた。「女の子ばっかりがいいよ、子供たちのためには」と言ったのですが、食事のときおばあちゃんがお母さんの親だということがわかり、やっぱり跡取りの男の子がほしいんだと思いましたよ。そんなことには気にしない私ですが、上の二人の女の子「祥華ちゃん」お姉ちゃんの名前だけ覚えていますが、それはそれは感心してしまいました。ちょっとしたことに、即「ありがとうございます!」と言うし、一番端に座っていたのだけど、ウエートレスが持ってきた物を、さっと配るその手際良さに「へーこれが5年生の子が?」と大人以上に気が付き、よく動くのです。下の5歳の子に椅子を探して持ってきてやってました。誰も気がつかず、店の人も尋ねなかったのにですよ。妹はちゃんとありがとう!と言ってたし、おかあさんも「よく気がついたね、ありがとう」と言うのです。妹はその椅子に座り、一度も立ったり動かしたりせず、お母さんが「今日だけね」と口に入れてやる、おかずを、きっちり口を閉めて「もぐもぐ」食べるのです、しっかり噛んで。赤ちゃんは妹の後ろに寝かせていたので、(畳の部屋)椅子をずらしたりしないか、ひやひやしたけど、一度も動かさなかった。なんていいしつけをしているのだろうと、「うーん!」唸ってしまいました。おばあちゃんは孫たちに余分な手はかさず、おかあさんが手洗いに立ったときだけ、一番下の子をだっこしてました。長いバスの中で一度もぐずることもなく、おもしろくもないだろうに、最後まで赤ちゃんの泣き声もしませんでした。お母さんが大きな声を出すこともなく、なんて静かな家族なんだろうと感心してしまった一日でした。